オンライン重要事項説明(IT重説)

不動産コラム

重要事項説明とは

まず初めに【重要事項説明】とは何か、ご説明します。
重要事項説明とは、重説と省略して聞くことも多いと思います。
売買の契約を締結するまでの間に、宅地建物取引士から購入予定者のお客様に対して行われる購入物件に関わる重要事項の説明です。
これは説明をすることが義務付けられており、今までは対面式で行われることが必須とされていました。
省略出来ない大切な説明ですが、遠方に住んでいる場合でも必ず対面で行われており、お客様にも負担となっていました。

では、オンライン重要事項説明が用いられるようになると何が変わるのか…
簡単にお伝えしていきます。

オンライン重要事項説明(IT重説)

一言でいえば、非対面式で重要事項の説明を行うことが出来るのが、オンライン重要事項説明(IT重説)です。
上記でもお伝えした通り、今までは原則対面式で重要事項説明を行う事とされていました。
今回ご紹介している非対面式のオンライン重要事項説明であっても、質疑応答が出来ることは従来の対面式の時と変わりません。
現地のお店まで聞きに行く手間が省けて、自宅からパソコン・携帯などの端末を通して聞くことが出来るものとお考えください。

2017年10月から一足早く賃貸契約のみでオンライン重要事項説明が認められていました。
売買契約のオンライン重要事項説明に関しては、2020年9月末日をもって社会実験を終了する予定でしたが、現在の新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、今後も継続されることになりました。

お客様だけではなく、宅建士にとってもオンライン重要事項説明はメリットが大きく、今までであれば1日に対応できる人数は3.4人が限界でした。
双方にとってメリットが大きいオンライン重要事項説明は、今後更なる利用が見込めています。

オンライン重要事項説明のメリット・デメリット

【メリット】
◆移動時間が不要
自宅からでOKです。
まず遠方からわざわざ移動して向かう手間が省けます。
移動に掛かる時間や費用の面でも嬉しいですね。
また新型コロナウイルス感染症予防の観点からみても、非対面式であることは非常に有効的だと思います。
◆重要事項説明でのやりとりを正確に残すことができる。
従来の方法では、通常説明の内容を記録には残すことはありません。
そのためトラブルがあった際に、言った言わないの水掛け論になることも不安材料となります。
双方に証拠としてあげられるものがないので、場合によっては拗れて長引くことも懸念されます。
しかし、オンライン重要事項説明であれば録画・録音が出来るため、上記のようなトラブルも防ぐことが出来ます。
またお客様自身で、もう一度確認したい箇所などは見返していただけるのも便利ではないかと思います。
【デメリット】
◇通信環境の影響を受ける。

インターネットを用いて行う為、通信環境の影響を受けてしまう恐れもあります。
国内ではおおむね各地に電波が通っているので、大きく影響を受けることはないと思います。(山間部等の一部地域を除く)

※オンライン重説の導入にあたり、社会実験も実施されている為、過度に心配する必要はないかと思います。

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